可観測性 / 評価

エージェントが実際に何をしたかを可視化し、その実行記録を評価データセットへ変換する基盤。これがないと、本番のエージェントは改善不能なブラックボックスになります。

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ClickHouse可観測性

追記が中心で値の種類が多いデータ——モデル呼び出しごとに1行を記録し、後からモデル名やコスト、エラーで絞り込む——に向いた列指向エンジンです。Langfuseは2024年12月にトレースの保存先をPostgreSQLからClickHouseへ移し、2026年1月にはClickHouseがLangfuseを買収したため、セルフホストの可観測性基盤を組むと下層にこれが入る構成が増えています。一方でトランザクション処理には向かず、更新や削除は行の書き換えではなく列パート単位の再作成になるため、アプリケーションの状態を書き込む先ではなく、エージェントの実行記録が着地する場所として扱ってください。

公式Apache-2.049.3k
Langfuse可観測性

エージェントが実際に何をしたか——各呼び出し、ツール実行、コスト——を記録し、そのトレースを評価用データセットへ変換できます。マネージド版とDocker Composeでセルフホストする版が同一コードベースのため、どちらの方向にも移行コストが低いのが利点です。一部のエンタープライズ機能はMITのコア部分に含まれないため、必要な機能の提供範囲を事前に確認してください。

公式MIT33.2k+7
skillsツール連携

Googleが自ら書いた運用知識を100件超のskillディレクトリに収めたリポジトリで、`npx skills add google/skills`から必要なものだけを選んで導入します。中心は`skills/cloud`で、GKEやBigQuery、Agent Platform、Well-Architected Frameworkの6つの柱までを扱い、`skills/ads`と`skills/analytics`にはGoogle Ads API、Google Mobile Ads SDK、IMA SDK、Google Analyticsの2種類のAPI向けのskillが並びます。厚みは一様ではなく、`skills/cloud/gke-*`だけで29件を占める一方、Cloud RunとFirebaseは各1件にとどまり、README自身がactive developmentの段階だと断っています。Google Cloudも広告・アナリティクス製品も使わない構成には得るものがなく、アプリ開発側の守備範囲もGoogle Mobile Ads SDKまでで、Android・Flutter・Dart・Genkit・ADKのskillはREADMEがリンクを張るだけの別リポジトリにあります。

公式Apache-2.018.3k
Phoenix可観測性

OpenTelemetryベースのため、トレースが特定ベンダーに固定されず可搬です。デバッグ中のコードの隣でローカル実行できます。ライセンスはElastic 2.0で、社内利用には問題ありませんが、マネージドサービスとして提供する場合には制約があります。

公式ソース公開型11.1k+2
agentgatewayガードレール

エージェントと、その呼び出し先——モデルプロバイダ、MCPサーバー、他のエージェント——の間に置くRust製のデータプレーンです。認証、RBAC、レート制限、OpenTelemetryへの送出をエージェントごとに実装せず、ここで一度だけ設定します。Solo.ioが2025年8月にLinux Foundationへ寄贈し、2026年6月にはMCPやgooseと同じAgentic AI Foundationの傘下へ移りました。ただしリクエスト経路上に置く基盤としては歴史が浅く、下流のMCPサーバーへ利用者ごとの識別情報を引き渡す仕組みは未対応の課題として残っているため、必要な認証方式を先に確認してください。

公式Apache-2.04.4k
numbatガードレール

デスクトップ・CLI・IDE・ゲートウェイの各エージェントの動きをhookやplugin、OTLP/HTTPのログエクスポータ経由で取り込み、単一のイベントモデルへ正規化したうえでローカルのCELルールで評価し、events・findings・enforcement決定をバージョン付きNDJSONとして書き出します。`numbat scan`はディスク上のセッション成果物を読むため、事前に計装していなかった過去の作業も後から再構成できます。一方で遮断は保守的な設計で、enforceモードは既定で無効、同梱ルールはすべて監視専用なので、実際に止めるにはルールYAMLを運用側のディレクトリへ複製し、idを保ったままenforce: trueを追加してversionを上げる手順が必要です。観測できる範囲はエージェントとサーフェスごとにcoverage matrixで決まり、永続化されなかった活動は後から復元できず、findingsは実行された事実の証明ではなくルールの一致にすぎません。網羅的な記録や確定的な事実認定を期待する用途には向きません。

公式Apache-2.0924